マクロ経済スライド制とは?
<公的年金の基本(老齢年金)
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マクロ経済スライド制とは?
「マクロ経済スライド制」とは、平成16年10月から実施された「現役世代の負担と年金給付のバランスを取れる仕組み」のことです。
この制度が導入される前は、物価の変動率や賃金の水準の伸びによって年金額の実質的な価値を保つための「完全自動物価スライド制」が行なわれていました。 モノの値段があがるのにあわせて年金の金額もあがっていたのです。
■スライド調整率
しかし、現在の日本は、少子高齢化とともに年金を支える人がどんどん減少しています。 「マクロ経済スライド制」を導入することで、さらに一定の比率を「スライド調整率」として年金額の計算に反映させ、物価の伸びに対して年金額を抑えてこむようにしています。 そのように調整することで、実際の年金の給付水準と負担能力のバランスをとっているのです。
「スライド調整率」は、公的年金の被保険者の減少率(およそ0.6%)に平均余命の伸びを考慮した一定率(およそ0.3%) を合計した割合(0.6%+0.3%=)0.9%になります。
マクロ経済スライド制により、実際の年金額は次のように調整されます。
・はじめて年金をもらう場合:1人当たりの手取り賃金の伸び率ースライド調整率
・すでに年金をもらっている場合:物価の伸び率ースライド調整率
■物価と賃金の3パターン別による年金の伸びる比率
1、物価と賃金がある程度上昇 1.5%
→ 1.5%ー0.9%(スライド調整率)=0.6%(年金の伸び)
2、物価と賃金が少し上昇 0.5%
→ 0.5%ー0.9%(スライド調整率)=−0.4%(年金の伸びなし)
3、物価と賃金が下落 −0.3%
→ −0.3%ー0.9%(スライド調整率)=−1.2%(物価と賃金が下落分だけマイナス)
今後、実際に受け取る年金額は目減りすることになります。 平成12年から14年に物価が1.7%下落した時は、特別な措置として年金額の据え置きがおこなわれました。 ですから、今後は物価が累積で1.7%上昇するまで年金は増えません。
また、平成18年は物価スライドによって減額されたので、マクロ経済スライドでは調整されませんでした。
<このページのポイント>
・マクロ経済スライド制・・・年金の給付水準と負担能力のバランスをとるための仕組み。
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