官民格差是正の動き
<公的年金の基本(老齢年金)

スポンサードリンク



官民格差是正の動き


共済年金には、年間約1兆7000億円もの税金が使われており、保険料も厚生年金よりも優遇されています。 職域部分を除く1・2階の共通部分の保険料率は共済年金の方が低くなっています。 2005年度で、厚生年金14.288%、国共済13.5%、地共済12.7%、私学共済9.9%です。

このような官民格差を是正するために、2010年に「職域加算」の廃止、2018年に厚生年金の保険料率との統一が決定されています。 同じ共済でも、私学共済の方は差が大きいので同水準になるのは2027年になります。

給付される年金で比較しても、共済年金には、報酬比例部分と定額部分の上に3階部分にあたる「職域部分」があり、 厚生年金に比べて、約20%多くなっています。

また、障害年金や遺族年金の支給要件として、厚生年金の場合、少なくとも直近の1年間に保険料の未納がないことが必要です。 この要件が共済年金にはありません。

遺族年金の受給権は、厚生年金では一代限りで、次の順位者へ転給することはできません。 しかし、共済年金では、次の順位者へ転給できる制度があります。

また、遺族年金の遺族の範囲も、厚生年金には、子や孫については18歳の年度末、夫や父母、祖父母については55歳以上という年齢制限があります。 共済年金には年齢制限はありません。

60歳以降も働く場合の在職老齢年金では、厚生年金の場合、減額される基準額が28万円以上となっています。 一方、共済年金の加入者が民間で働く場合、48万円以上と高く設定されています。

スポンサードリンク


次へ 厚生年金と共済年金を一元化とは?