年金額と年金支給日の繰り上げ支給と繰り下げ支給

1、老齢基礎年金の計算方法と年金支給日

国民年金は原則65歳からの支給になります。 男性で昭和36年4月2日以降、女性で昭和41年4月2日以降に生れた人は65歳以降からしかもらえません。

ただし、60歳から65歳までの間で繰り上げ支給したり、65歳以降に繰り下げ支給したりすることもできます。 繰り上げる場合は、25年間の納付済み期間があることが前提となります。

老齢基礎年金の計算方法
その年の年額の基本額×{(保険料を支払った月数)+(保険料免除月数)×(免除種類によって違う係数)}÷(加入可能年数×12)

老齢基礎年金の年額(平成18年度)
加入期間と生年月日によって一覧表になっています。
加入期間 生年月日
15.4.2?16.4.1 生年月日
16.4.2?
40 792,100
39 792,100 772,300
38 771,800 752,500
37 751,500 732,700
36 731,200 712,900
35 710,900 693,100
34 690,500 673,300
33 670,200 653,500
32 649,900 633,700
31 629,600 613,900
30 609,300 594,100
29 589,000 574,300
28 568,700 554,500
27 548,400 534,700
26 528,100 514,900
25 507,800 495,100

<平成18年年金額>
平成18年の年額の基本額は、満額で792,100円です。加入可能年数は、満額の場合で40年です。 加入可能年数とは、原則40年間の加入年数が生年月日によって短くなる措置のことです。

<平成19年の年金額>
老齢基礎年金は満額で792,100円で平成18年と同じ金額になります。 2007年1月、総務省は、平成18年平均の全国消費者物価指数の対前年比変動率が+0.3%と発表しました。 一方、対前年比名目手取り賃金変動率は0.0%のため、19年度の年金額は名目手取り賃金変動率により改定されたからです。

生年月日と加入可能年数
生年月日 加入可能年数
大正15年4月2日?昭和2年4月1日 25
昭和2年4月2日?昭和3年4月1日 26
昭和3年4月2日?昭和4年4月1日 27
昭和4年4月2日?昭和5年4月1日 28
昭和5年4月2日?昭和6年4月1日 29
昭和6年4月2日?昭和7年4月1日 30
昭和7年4月2日?昭和8年4月1日 31
昭和8年4月2日?昭和9年4月1日 32
昭和9年4月2日?昭和10年4月1日 33
昭和10年4月2日?昭和11年4月1日 34
昭和11年4月2日?昭和12年4月1日 35
昭和12年4月2日?昭和13年4月1日 36
昭和13年4月2日?昭和14年4月1日 37
昭和14年4月2日?昭和15年4月1日 38
昭和15年4月2日?昭和16年4月1日 39
昭和16年4月2日?昭和17年4月1日 40

<まとめ>
・国民年金をもらう年齢・・・原則65歳から。繰上げ繰り下げ支給もある。


2、年金の繰り上げ支給で年金を早くもらう

繰り上げ支給とは、本来65歳から支給される国民年金を60歳からもらうことができる制度のことです。 条件として、25年間の納付済み期間があることが必要になります。

ただし、65歳からもらえる年金の金額より減額された年金を一生涯もらうことになります。 付加年金を払っていた場合、同じ割合で減額されます。

実際には、1ヶ月ごとに0.5パーセント減額されますので、60歳だと5年(60ヶ月)分の30%(0.5%×60ヶ月=30%)少なくなります。

年金の繰り上げ支給金額
=65歳からもらえる年金額×(100?0.5×65歳の誕生日までの月数)%

(例)65歳で年額500,000円もらう人が繰り上げした場合
1ヶ月ごとに0.5%の2500円減っていくから1年ごとに30,000円ずつ減っていくことになります。
・64歳で1年繰り上げ 年額470000円
・63歳で2年繰り上げ 年額440000円
・62歳で3年繰り上げ 年額410000円
・61歳で4年繰り上げ 年額380000円
・60歳で5年繰り上げ 年額350000円

繰り上げ支給では早くもらえる分、年金の金額は減ってしまうので、自分の貯金や健康状態などを相談して決めてください。

年金の繰り上げ支給の注意
1、もし、65歳までの間に障害の状態になったとしても原則、障害年金の請求ができなくなってしまいます。
2、夫が死亡したときに、妻が受けとれる寡婦年金も支給されなくなります。
3、一度繰上げしたら取消しすることはできません。
4、特別支給の老齢厚生年金は支給停止になります(昭和16年4月2日以降の人は、減額された一定の額を併給できます。)
5、遺族厚生年金と遺族共済年金は65歳まで選択になります。
6、厚生年金や共済組合に加入すると支給停止になります(昭和16年4月1日以前生まれの人が対象になります。)

<まとめ>
・年金の繰り上げ支給・・・60歳から可能です。ただし、65歳からもらえる年金額より減額された年金を一生涯もらうことになる。


3、年金の繰り下げ支給で年金を多くもらう

繰り下げ支給とは、本来なら65歳からもらえる国民年金の時期を遅らせることで年金額を多く受け取ることができる制度のことです。 1ヶ月遅らせるごとに0.7%が加算されていきます。

年金の繰り下げ支給金額=
65歳からもらえる年金額×(100+0.7×65歳の誕生日から遅らせた月数)%

(例)65歳で年額500,000円もらう人が繰り上げした場合
1ヶ月ごとに0.7%の3500円増えていくから、1年では42,000円増えていくことになります。

・1年繰り下げすると 66歳で年額542,000円もらえます。
・2年繰り下げすると 67歳で年額584,000円もらえます。
・3年繰り下げすると 68歳で年額626,000円もらえます。
・4年繰り下げすると 69歳で年額668,000円もらえます。
・5年繰り下げすると 70歳で年額710,000円もらえます。
最高70歳まで繰り下げでき、年金額では42パーセントまで増えることになります。

繰り下げ支給では多くもらえる分、もらい始めてからすぐ亡くなったとしても、65歳からもらえたであろう(つまり、遅らせた期間分の)年金はもらえません。

ただし、生存していれば年金の請求時効が5年間なので、65歳までさかのぼって年金をもらうことができます。 その後、本来受け取るはずだった年金額が支給されることになります。

<まとめ>
・年金の繰り下げ支給・・・65歳以降70歳まで可能。65歳からもらえる年金額より増額された年金を一生涯もらうことになる。

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